こんにちは、オーラムの金田です。
サロンカラーとホームカラーの違い
自宅で自分で染めるホームカラー
美容室で染めるサロンカラー
この違いを説明します。
薬剤も勿論違うのですが、一番はホームカラーは塗り分けが出来ないことです。
塗り分けとはどういう意味か説明します。
通常ホームカラーは1つの薬剤しか使いません。
全部黒髪の状態から初めて染めるときは、綺麗に塗布出来る方ならそんなに問題は有りません。
でも、2回目以降染める時は根元の黒い毛は初めて染める毛、すでに染めて有る部分は2回目かそれ以上です。
要するに、毛先と根元は髪の状態が全く違います。
サロンで染める場合は、薬を根元と毛先で変えたり、混ぜて調整したり、時間差を使ったりします。(やり方は店によって様々)
これをしないと、
・毛先と根元の色が合わない
・白髪染めの場合、毛先が暗くなる
などの失敗があります。
ホームカラーを全否定するわけでは有りませんが、やっぱりおススメはしません。
因みにホームカラーで失敗して美容室で直してもらおうとしても、直せる失敗と直せない失敗がありますので、安易にやらない方がいいです。
それに髪を傷めた場合、どんなに良いトリートメントをしても、1回で髪が治ることは有りません。
ホームカラーが髪に良くない理由を詳しく言うと
サロンのカラー剤には1剤と2剤があります。
これが1剤。
色の種類や明るさは、1剤の選択できめます。
ミックスしたりもします。
そして、これが2剤。
2%と6%と書いてあるのは、簡単に言えば”染まる強さ”です。
傷んでない丈夫な髪には6%を使います。
(根元はほとんどこれです。)
傷みのある髪には2%。
(既にカラーを繰り返してる毛先はこれ)
あと大事なのは処理剤。
これらです。
傷んでる髪には処理剤で栄養を補います。
ホームカラーとのいちばんの違いは、髪の毛の状態によって薬剤を使い分ける所です。
ホームカラーは基本、2剤は一種類ですもんね。
髪がどんな状態であろうが、同じ薬剤をぬるだけです、
本来、弱い薬剤で済む場所も強い薬剤を使ってしまいますから、やればやるほど傷む訳です。
美容室でのカラーは、使う薬剤の違い+プロの知識、経験、テクニックが加わりますから。
やっぱりホームカラーとは違うんですよ。
ブローネポイントカバーってどうなの?
朝のテレビは僕は”特ダネ派”です。
テリーさんがいた時はスッキリもよかったんですが、やっぱり小倉さんが好きなんです。
今日も特ダネ見てたら合間のCMで、
「”ブローネポイントカバー” 美容院に白髪染めを行く間の繋ぎにおすすめです♪」
そんなのがやってました。
ブローネポイントカバーとはどんな物かって、要はマスカラみたいになってて出かける直前に白髪が気になる生え際や分け目につけて、白髪を隠す物です。
シャンプーしたら落ちます。
これは、美容師としておすすめかおすすめではないか?
おすすめです。
おすすめと言うか、美容院に行く間の期間にホームカラーやマニキュアなどを自宅でやってしまう事よりは、マスカラタイプの方が断然良いって事です。
シャンプーで落ちるものなら、次のヘアカラーにも影響ないですからね。
毎日お化粧感覚で使うのも悪くないですよ。
勿論マメに美容院に通ってくれたら一番嬉しいですけど。
ホームカラーは自己責任で
ヘアカラーについて、こんな考えの方がたまにいると思うんですが。
”普段はホームカラーを使って自分で染めてますが、大事な時や綺麗に染めたい時は美容院で染めるようにしてます”
これは良くないですよ。
綺麗に染めたい時に美容院に行っても、綺麗に染まるとは限りません。
プロなんだからできるでしょ!
って言われそうですね。
できる場合もありますが、できない場合もあります。
何が問題って、過去のカラー履歴が分からないのが問題なんです。
履歴が分からないってことは、
どのくらい濃い染料が残ってるか?
ダメージがどのくらいか?
どのくらいの頻度でカラーしてるのか?
これらが分からないので、綺麗に染めるのが困難になります。
仮にその時は綺麗に染まっても、すぐに色が抜けて明るくなってしまうこともあります。
ホームカラーで明るくなりすぎた髪を、ある程度まで暗くするのは比較的簡単ですが、ホームカラーで暗くなりすぎた髪をいい感じに明るくするのは正直1回の施術では難しいです。
新規のお客様でカラー履歴が分からない場合でも、美容院で染めた状態なら大体予想はできます。
ただホームカラーを修正するのは結構難しいんですよ。
なのでホームカラーは”自己責任”でお願いしますね。