
ネットでイルミナカラーを購入する際の注意点と、実際に作業する際の注意点、綺麗に染めるコツなど具体的に説明してますので、どうしてもセルフカラーでイルミナカラーを使ってみたい方は必見です。(イルミナカラー以外のカラー剤でも参考になります)
染めるとツヤが出て、透明感のある色がキレイ、更に手触りも良い!
いいとこ取りで話題のカラー剤、イルミナカラーがなんとネットで購入できます。
ネットで買えるという事はどういう事か分かりますよね。
そうです、自宅でイルミナカラーが出来てしまうんですよ。
もちろんイルミナカラー限らずですが、ヘアカラー は美容室でプロに染めてもらう方が良いに決まってます。
ただ、イルミナカラーをしてみたいけど、近くにイルミナカラーを取り扱ってる美容室がなく、美容室でイルミナカラーをしたくても出来ない人もいるでしょう。
そんな人のために、イルミナカラーを自宅でやるときのやり方、手順、注意点、コツなどをまとめました。
現役の美容師だからこそお伝えできる、分かりやすい内容でまとめました。

尚、今回はイルミナカラーでの具体例を紹介してますが、他のメーカーのカラー剤でもアルカリカラー(1剤と2剤を混ぜて使うタイプ)なら基本的なことは同じなので、ホームカラーを普段からされてる人は是非参考にしてみてください。
このページの目次
イルミナカラーの購入の際の薬剤の選び方と注意点
イルミナカラーを購入する時はディベロッパー(2剤)も必ず買ってね



ではディベロッパーは何%の物を買ったら良いですか?

イルミナカラーに限らず、アルカリカラー剤は1剤だけでは染まりません。
ディベロッパーはオキシと呼んだりもしますね。(美容師はオキシと呼ぶ人が多い)
カラーの基本の使い方は、ディベロッパー(2剤)と1剤を1:1で混ぜてから、髪の毛に塗布します。(2つの薬剤を混ぜることで化学反応が起こる)
ウエラ イルミナカラー クリーム ディベロッパー 6% 1000ml(2剤)
これですね、ディベロッパー(2剤)。
これが無ければイルミナカラー(カラー)は染まりません。
ちなみにこのディベロッパーには、6%、3%、1.5%の3種類がイルミナカラーには存在します。
この3種類の使い分けは少し知識と経験が必要ですので、自分で染める場合で仕上がりを一番に考えると6%を使うのが無難です。
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イルミナカラーの1剤の選び方

色の種類と明るさです。

求める仕上がりのイメージから、色の種類と明るさを決めます。
イルミナカラーの現在ある色味ですが、
【寒色系】オーシャン、フォレスト、オーキッド、スターダスト(2019年新色)
【暖色系】コーラル、トワイライト、サファリ、ブロッサム(2019年新色)
【ブラウン系】ヌード
この中から好きな色味を選びます。(色味とは色の種類です)
色味が決まったら、明るさ(レベル)を決めます。
イルミナカラーのレベルは、6〜12レベルまであります。(数字が大きいほど明るい)
因みに明るさの目安としては、6レベルで一般的な地毛の黒髪よりも、少し明るいくらい。(日本人の黒髪の平均の明るさが4レベル)
【例】 イルミナカラーの表記がオーシャン8 なら、色味がオーシャン(アッシュ系)で明るさが8レベルになります。
イルミナカラーの基本的な使い方と手順
薬剤が決まったら、1剤と2剤を1:1の割合で混ぜます。(12レベルの薬剤だけは1:2の割合)
一度混ぜた薬剤は、時間をおかずにすぐに塗布を始めます。(混ぜた時点から科学反応が始まるので作り置きは不可です)
塗布後30分放置してシャンプー。
イルミナカラーでのセルフカラーの失敗を減らすコツ
【失敗を減らすコツ1】イルミナカラーの薬剤はケチらずにたっぷりと塗布する事と、きちんと量を測る事が大事
カラー剤は髪の毛にしっかりと付いていないと、綺麗に染まりません。
イルミナカラーを使って白髪を染める場合は特にです。
このような道具を使うと作業しやすいのでお勧めです。
そして、1剤と2剤の量をきっちりと測りで測ってください。(カラー剤は化学反応なので目分量はお勧めしません)
お菓子作りと一緒ですね。
【使用量の目安】
ショートヘア 1剤60g (2剤も同じだけ)
ロングヘア 1剤80〜90g (2剤も同じだけ)

【失敗を減らすコツ2】イルミナカラーを塗布するときは、髪が濡れてる状態でやるのがお勧め


カラー剤は、髪が濡れてる状態で塗布をした方がムラになりにくいんです。
髪が濡れてる状態というのは、水が滴るほどの事ではなく、濡れてる状態をタオルでしっかり拭いた状態です。
カラーの発色自体は、実は乾いた状態で塗布をした方がキレイなんですが、ただ今回はセルフカラーに向けた記事です。
セルフカラーで完璧な仕上がりは不可能。
その場合、発色を取るか?染まりムラを取るか?
いや間違いなくムラがない方が良いと思いますよ。
塗布技術に自信があって発色重視の人は、ぜひ乾いた状態で試してみて下さいね。

【失敗を減らすコツ3】イルミナカラーの放置時間は全て塗り終わってから30分しっかりと
薬剤の塗布後の放置時間はとても重要です。
イルミナカラーの決められた30分の放置時間の中で、髪の毛を明るくして色味を入れるという作用が行われます。
早く流してしまうと、イルミナカラー本来の色が出ません。
これはイルミナカラーに限らず、どのメーカーのアルカリカラーも同じ事が言えます。
なので、塗布の作業はできるだけスピーディーにやらないといけませんね。
”イルミナカラーだから髪が傷まない”は間違い
これ、けっこう勘違いされてる方が多いです。
確かに、イルミナカラーは従来のカラー剤よりも髪が傷みにくいと思いますし、そこはイルミナカラーの”ウリ”のひとつです。
それでもキューティクルを開いて色を入れる、アルカリカラーであることには変わりないですから、ある程度のダメージはあります。
”イルミナカラーは傷まない”は間違いです。
イルミナカラーをセルフカラーで使う場合のデメリットとは
イルミナカラーは本来ならプロ用のカラー剤です。
セルフカラーの場合、そのプロ用の薬剤を素人が使うわけですから、正直デメリットもあります。
(デメリット1)イルミナカラーでも、セルフカラーはあくまでもセルフカラーという事は忘れずに
同じイルミナカラーの薬剤や道具を使っても、やっぱりプロがやるのと素人がやるのは違います。(同じだったら美容師いらないですからね)
ディベロッパー(オキシ)が3種類ある理由は、髪の毛の傷み具合や髪質によって薬剤の強さを変えるためにあります。(この使い分けは知識と経験が必要なので、プロにしか無理)
明るさも、例えば8レベルの薬剤を使えば8レベルに仕上がるとも限りません。(染める前の髪の明るさによって違うので、それに合わせて薬剤を選定しないといけない)
プロ用のハサミを使っても、キレイにカットができないのと同じで、言い方悪いかもしれませんがイルミナカラーを使っても素人がやったら所詮はホームカラーなわけです。
そこは忘れないでください。
本来のイルミナカラーの良さを100%引き出すのにはプロの技術と知識が必要です。
(デメリット2)メーカーの保証はないので自己責任
アルミナカラーは本来、メーカーから美容室が仕入れるプロ用の材料です。
メーカーとしては、知識のあるプロの美容師が使用する前提で販売をしています。
例えば、セルフカラーでイルミナカラーをやって頭皮がかぶれたとか、思ってもいなかった仕上がりの色になったとしても、メーカーとしては責任取ってくれません。
全てが自己責任になりますので、そこだけは注意してください。
ウエラ イルミナカラー オーシャン 80g(1剤)OCEAN*6
染めたてのイルミナカラーのツヤをより持続したい方は、ルミナススプレーを毎日ドライヤーの前に使うと効果的ですよ。
セルフカラーについてよくある質問
ホームカラーを繰り返してると、毛先の方が暗くなるのはなぜか?
白髪染めとかだと、毛先が必要以上に暗くなってる人多いように思います。
イルミナカラーは白髪染めではありませんが、暗めの薬剤や寒色系の色味だと、イルミナカラーでも毛先が思ったよりも暗く染まることがあります。
毛先が暗くなってしまう原因なんですが、これは毛先の髪の状態が影響します。
毛先の傷み具合によって、色味が入りやすい事があります。
根本の髪の毛は健康なので、毛先と根本で仕上がりに差ができてしまいます。
プロが染める場合は、そう言った事を全て計算して、薬剤の選定をします。


それは、イルミナクリスタルを使う。
イルミナクリスタルは、イルミナカラーにミックスして使う、簡単に言えば色味を薄めるクリア剤です。
毛先を塗布する薬剤にイルミナクリスタルを30%ミックスするだけ。
これで必要以上に毛先が暗くなってしまう失敗を防げます。(プロがこれをする場合はイルミナクリスタルの量を増減しますが、セルフカラーの場合はそれはハードルが高いので30%で大丈夫です。)
カラーの放置時間は長く置けば置くほど色がしっかり入る?
イルミナカラーの放置時間は、塗布してから30分と決まってます。

時々こんな事を質問される事があります。
これは実はほとんど関係ありません。
ですので、30分以上放置しても特にメリットはありません。
指定の時間よりも長く放置するとどうなる?
結論を言うと、基本的には問題ありません。
ヘアカラーは化学反応です。
例えばイルミナカラーの場合、指定の放置時間は30分です。
この30分で、カラー剤の化学反応は終わるので、その後時間を余分に置いたところでほとんど問題はありません。
ただ、例外もあります。
それはダメージが極端に進んでる場所がある場合、必要以上の放置時間は色の入りすぎなどの失敗につながることもあります。
ある一定のダメージを超えた髪の毛は、カラー剤の色素を必要以上に吸い込んでしまうようなイメージです。
このダメージ具合を判断できるくらいの人はほぼプロなので、そもそもこの記事は読んでいないかもしれませんね。

セルフカラー(ホームカラー)する時にあると便利な道具
カラークロス
服が汚れないようにするために、カラークロスあると便利ですね。
袖があるものの方が使いやすいと思います。
洋服にカラー剤がついてしまうと、洗濯しても汚れは落ちません。
カラークロス無しでやる場合は、捨てても大丈夫な服を着て作業しましょう。
イヤーキャップ
耳にカラー剤がつかないようにするための道具です。
どんなに上手に作業しても、おそらく耳にはカラー剤が付きます。
正直、肌に染まったカラー剤はその時には落ちなくても、1日経てば肌のターンオーバーで自然に消えます。
ただアトピーの人とか、肌が弱い人はイヤーキャップがあると安心ですけどね。
手袋
手袋は絶対に使った方が良いですよ。
先程も言いましたが、肌に染まったカラー剤は1日でほぼ消えます。
でも爪は違うんですよ。
爪は髪の毛と同じタンパク質が成分なので、染まったら切るまで取れません。
美容師さんって、爪の色がみんな黒っぽくなってますよね。
なので手袋は必須です。
まとめ
いかがでしたか?
セルフカラーが良いとか悪いとかは置いといて、美容師の僕としては、せっかくヘアカラー をするならキレイになって欲しいんです。
少しでもこの記事が参考になれば嬉しいです。
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