イルミナカラーってネットで買えるんですか?
はい、売ってます。
え?自分でイルミナカラーができるって事?
その通りです。
自宅でイルミナカラーが出来てしまうんですよ。
もちろんイルミナカラーに限らずですが、ヘアカラー は美容室でプロに染めてもらう方が良いに決まってます。
とはいえ、いろんな事情で美容室でイルミナカラーが出来ない人もいるでしょう。
そんな人のために現役美容師ならではの目線で失敗しないホームカラーの方法をまとめました。
この記事ではイルミナカラーをセルフカラーでやる場合のやり方、手順、注意点、コツなどをまとめました。
どうしてもセルフカラーでイルミナカラーを使ってみたい方は必見です。
尚、今回はイルミナカラーでの具体例を紹介してますが、他のメーカーのカラー剤でもアルカリカラー(1剤と2剤を混ぜて使うタイプ)なら基本的なことは同じです。
イルミナカラーをネット購入する際の薬剤の選び方と注意点
プロ用のカラー剤を使ってセルフカラーする時に重要な事はなんだと思いますか?
キレイに塗ること?
もちろんそれも大切ですが、もっと重要なことがあります。
それは薬剤選び。
プロ用の材料は種類がかなり多いんです。
何を買うか?
そこから説明します。
絶対に必要なものは次の2つです。
- 1剤(カラー剤)
- 2剤(ディベロッパー)
イルミナカラーの1剤の選び方
1剤の種類が多くて選び方が分からないので教えてください。
決めることは2つ。
色の種類と明るさです。
求める仕上がりのイメージから、色の種類と明るさを決めます。
イルミナカラーの現在ある色味はこちら。
【寒色系】オーシャン、フォレスト、オーキッド、スターダスト(2019年新色)
【暖色系】コーラル、トワイライト、サファリ、ブロッサム(2019年新色)
【ブラウン系】ヌード、アンバー
この中から好きな色味を選びます。
ちなみに色味とは色の種類です。
色味が決まったら、次は明るさ(レベル)を決めます。
イルミナカラーのレベルは、6〜12レベルまであります。(数字が大きいほど明るい)
明るさの目安としては、6レベルで一般的な地毛の黒髪よりも少し明るいくらい。
日本人の黒髪の明るさが平均4レベルです。
【例】 イルミナカラーの表記がオーシャン8 なら、色味がオーシャン(アッシュ系)で明るさが8レベルになります。
ディベロッパー(2剤)は絶対に必要
カラーの1剤はディベロッパー(2剤)と混ぜないと髪が染まりません。
そうなんですね。
ではディベロッパーは何%の物を買ったら良いですか?
知識が無いのなら6%が無難です。
美容師さんはディベロッパーはオキシと呼んだりもします。
カラーの基本の使い方は、ディベロッパー(2剤)と1剤を1:1で混ぜてから髪の毛に塗布します。
2つの薬剤を混ぜることで化学反応が起こるんですよ。
これですね、ディベロッパー(2剤)。
これが無ければイルミナカラー(カラー)は染まりません。
ちなみにこのディベロッパーには、6%、3%、1.5%の3種類がイルミナカラーには存在します。
この3種類の使い分けは少し知識と経験が必要です。
自分で染める場合は6%を使うのが無難です。
-
【これが無いと染まらない!】イルミナカラーでセルフ白髪染めをする場合ディベロッパー(2剤)は何%を使えばいい?
イルミナカラーの使い方・手順・注意点
実際に染める時の手順は次の通りです。
失敗しないための注意点も一緒に説明しますね。
- 薬剤を作る
- 薬剤を塗布
- 放置時間
- 薬剤を洗い流す
1.薬剤を作る
1剤と2剤を混ぜてカラー剤を作りましょう。
注意点は次の2つです。
- 薬剤はケチらずにたっぷりと塗布
- 分量はキッチリと計る
薬剤はケチらずにたっぷりと塗布
ヘアカラー薬剤を多く塗ってもほとんどムラにはなりません。
ですが塗布量が足らないと明らかなムラになります。
カラー剤が足らない自体は避けたいので、購入の際は余裕を持って多めに用意しておくと良いと思います。
混ぜなければ保存ができますから。
おおよその使用量の目安はこんな感じです。
ショートヘア 1剤60g (2剤も同じだけ)
ロングヘア 1剤80〜90g (2剤も同じだけ)
イルミナカラーの1剤は1本で80グラムです。
ショートヘアの人以外は2本は用意しておきましょう。
分量はキッチリと計る
カラー剤は化学反応なので目分量はお勧めしません。基本は1剤と2剤が1:1です。(12レベルは2剤が2)
正しい割合で混ぜることで、狙った明るさや色になります。
お菓子作りと一緒ですね。
その通り!
クッキングスケールなどを使ってキッチリと計りましょう。
タニタ デジタルクッキングスケール グリーン KF-200-GR(1台)
2.薬剤を塗布
薬剤を混ぜたらできるだけ素早く塗布しましょう。
ここでのポイントは2つ。
- 薬剤をケチらずにタップリと塗布する事
- 薬剤の塗布は髪が濡れてる状態で
薬剤をケチらずにたっぷりと塗布すること
カラー剤は髪の毛にしっかりと付いていないと、綺麗に染まりません。
白髪を染める場合は特にです。
白髪がたっぷりと薬剤に浸されてることが重要です。
このような道具を使うと作業しやすいのでお勧めです。
薬剤の塗布は髪が濡れてる状態で
カラー剤を塗布するときは髪の毛が濡れてる方がいいの?
それとも乾いてる方がいいの?
ホームカラーに限って言えば濡れてる状態でカラー剤を塗布した方がいいと思います。
理由は髪が濡れてる状態で塗布をした方がムラになりにくいから。
髪が濡れてる状態というのは水が滴るほどの事ではなく、濡れてる状態をタオルでしっかり拭いた状態です。
カラーの発色自体は実は乾いた状態で塗布をした方がキレイなんですが、ただ今回はセルフカラーに向けた記事です。
セルフカラーで完璧な仕上がりは不可能です。
発色を取るか?
染まりムラを取るか?
間違いなくムラがない方が良いと思いますよ。
塗布技術に自信があって発色重視の人は、ぜひ乾いた状態で試してみて下さいね。
あ、あと濡れてる状態でカラー剤を塗布した方が使用するカラー剤が少ない量ですみますよ。
3.放置時間
カラー剤を塗り終わったら、所定の時間放置します。
イルミナカラーの放置時間は30分です。
この時の注意点は次の通りです。
- 放置時間は全ての髪を塗り終わってから30分
薬剤の塗布後の放置時間はとても重要です。
イルミナカラーの決められた30分の放置時間の中で、髪の毛を明るくして色味を入れるという作用が行われます。
早く流してしまうとイルミナカラー本来の色が出ません。
これはイルミナカラーに限らずどのメーカーのアルカリカラーも同じ事が言えます。
塗布はできるだけスピーディーに塗り終わって、そこから30分放置しましょう。
4.薬剤を洗い流す
最後にしっかりと洗い流します。
注意点は次の通りです。
- シャンプーをつける前にお湯で馴染ませる
- しっかりと洗い流す
シャンプーをつける前にお湯で馴染ませる
美容師がカラー後のお客様のシャンプーの前に必ずする技術があります。
それは”乳化”と言って、カラー剤が塗布してある状態でお湯をかけて全体に馴染ませる工程です。
乳化をすることで次のようなメリットがあります。
- 色のなじみが良くなる
- シャンプーの泡立ちが良くなる
- 頭皮や髪にカラー剤が残りにくい
乳化は特に難しいことでもないの、セルフカラー時のシャンプーでもぜひ取り入れてください。
しっかりと洗い流す
カラー剤が頭皮などに残ってしまうと、肌荒れの原因にもなりかねません。
洋服に着くとなかなか取れません。
”残留アルカリ”と言って、カラー後に髪に残ってしまうアルカリが髪のダメージにも繋がります。
残留アルカリは完璧になくすことは難しいですが、できる限り残らないようにしましょう。
カラーをしたその日だけ使うと残留アルカリを除去できるシャンプーもネットで購入できます。
そこまで高いものでも無いので、ひとつ買っておくと便利ですよ。
下にオススメのアルカリ除去シャンプーのリンクを貼っておきますね。
イルミナカラーをセルフで使う場合の3つのデメリットとは
イルミナカラーをセルフでする事のデメリットを知っておきたいです。
了解いたしました!
デメリットを分かった上でセルフカラーをする事はとても重要ですよね。
3つ紹介します。
- あくまでセルフカラーなのでクオリティーは落ちる
- ダメージ
- 全てが自己責任
1. あくまでセルフカラーなのでクオリティーは落ちる
同じイルミナカラーの薬剤や道具を使っても、やっぱりプロがやるのと素人がやるのは違います。
同じだったら美容師いらないですからね。
失敗しないコツをこれまで語ってきましたが、美容室並の仕上がりはハッキリ言って不可能。
ディベロッパー(オキシ)が3種類ある理由は髪の毛の傷み具合や髪質によって薬剤の強さを変えるため。
この使い分けは知識と経験が必要なのでプロにしか無理です。
明るさに関しても難しい点があります。
例えば8レベルの薬剤を使えば8レベルに仕上がるとも限りません。
染める前の髪の明るさによって仕上がりが違うので、状況をみて薬剤を選定しないといけないんです。
2.ダメージ
イルミナカラーだと髪が傷まないんですか?
これ、けっこう勘違いされてる方が多いです。
確かに、イルミナカラーは従来のカラー剤よりも髪が傷みにくいと思います。
とは言えキューティクルを開いて色を入れるアルカリカラーであることには変わりないですから、ある程度のダメージはあります。
”イルミナカラーは傷まない”は間違いです。
3. 全てが自己責任
本来イルミナカラーはプロ用の材料です。
メーカーとしては、知識のあるプロの美容師が使用する前提で販売をしています。
セルフカラーでイルミナカラーをやって頭皮がかぶれたとか、思ってもいなかった仕上がりの色になったとしても、メーカーとしては責任取ってくれません。
全てが自己責任になりますので、そこだけは注意してくださいね。
染めたてのイルミナカラーのツヤをより持続したい方は、ルミナススプレーを毎日ドライヤーの前に使うと効果的ですよ。
セルフカラーについてよくある質問
セルフカラーをしてるお客様からよくされる質問をまとめました。
ホームカラーを繰り返してると毛先の方が暗くなるのはなぜ?
白髪染めとかだと毛先が必要以上に暗くなってる人多いように思います。
イルミナカラーは白髪染めではありません.
とは言え暗めの薬剤や寒色系の色味だと、イルミナカラーでも毛先が思ったよりも暗く染まることがあります。
その原因は毛先の髪の状態が影響します。
毛先のダメージや髪のすき具合で色の入り方が変わることがあります。
プロが染める場合はそう言った事を全て計算して薬剤の選定をします。
セルフカラーでこの失敗を無くすのは難しい?
簡単ではありませんがひとつ良い方法があります。
イルミナクリスタルを使うことです。
イルミナクリスタルは、イルミナカラーにミックスして使う、簡単に言えば色味を薄めるクリア剤です。
毛先を塗布する薬剤にイルミナクリスタルを30%ミックスするだけ。
これで必要以上に毛先が暗くなってしまう失敗を防げます。
ウエラ プロフェッショナル イルミナ カラー 1剤 クリスタル
カラーの放置時間は長く置くほど色がしっかり入る?
しっかり染めたい、色持ちを良くしたい為には30分よりもより長くおいた方がいいの?
そんな事はないです。
イルミナカラーの放置時間は塗布してから30分と決まってます。
30分以上放置しても特にメリットはありません。
指定の時間よりも長く放置するとどうなる?
結論を言うと、基本的には問題ありません。
例えばイルミナカラーの場合、指定の放置時間は30分です。
この30分でカラー剤の反応は終わるので、その後時間を余分に置いたところでほとんど問題はありません。
ただ例外もあります。
それはダメージが極端に進んでる場所がある場合。
この場合は必要以上の放置時間は色の入りすぎなどの失敗につながることもあります。
ある一定のダメージを超えた髪の毛は、カラー剤の色素を必要以上に吸い込んでしまうようなイメージです。
結論、指定の放置時間は守りましょう。
セルフカラー(ホームカラー)の時にあると便利な道具3選
セルフカラーするときにあった方が良い道具とかあれば知りたいです。
分かりました。
比較的お手頃価格で購入できる道具を3つほど紹介しておきます。
- カラークロス
- イヤーキャップ
- ゴム手袋
カラークロス
服が汚れないようにするためにカラークロスあると便利ですね。
袖があるものの方が使いやすいと思います。
洋服にカラー剤がついてしまうと、洗濯しても汚れは落ちません。
カラークロス無しでやる場合は、捨てても大丈夫な服を着て作業しましょう。
イヤーキャップ
耳にカラー剤がつかないようにするための道具です。
どんなに上手に作業しても、おそらく耳にはカラー剤が付きます。
正直、肌に染まったカラー剤はその時には落ちなくても1日経てば肌のターンオーバーで自然に消えます。
とはいえアトピーの人や肌が弱い人はイヤーキャップがあると安心ですね。
ゴム手袋
手袋は絶対に使った方が良いですよ。
先程も言いましたが、肌に染まったカラー剤は1日でほぼ消えます。
でも爪は違うんですよ。
爪は髪の毛と同じタンパク質が成分なので染まったら切るまで取れません。
美容師さんって、爪の色がみんな黒っぽくなってますよね。
そうならないように手袋は必須です。
まとめ
- イルミナカラーはネットでも購入できる(2022年現在)
- セルフカラー失敗を減らすコツはあるがサロンクオリティーは不可能
- セルフカラーはデメリットを分かった上で
いかがでしたか?
セルフカラーが良いとか悪いとかは置いといて、美容師の僕としてはせっかくヘアカラーをするならキレイになって欲しいんです。
少しでもこの記事が参考になれば嬉しいです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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