こんにちは、オーラムの金田です。
ストレートパーマと縮毛矯正の違い
時々こんな質問を受けます。
以外とお客様は 縮毛矯正とストレートパーマの違いを知らない方も多いようです。
簡単に説明すると、
途中でアイロンを当てるのは縮毛矯正
アイロンをしないのはストレートパーマ
そう思って間違いないと思います。
通常、癖毛で悩んでる方がするのはアイロンを使う縮毛矯正の方です。
縮毛矯正がまだあまり普及して無かった時代は、ストレートパーマでくせを抑えていたんですが、今思えばあまり癖が伸びなかったと思います。
なので現在は 美容室で癖毛を伸ばすのに使うのは、9割以上は縮毛矯正です。
ストレートパーマを使う時は、 かかってるパーマを取るとき位ですね。
それもうちでは滅多に使いません。
取れかけのパーマも良さがあるので、 それを生かす方が良いと思ってます。
僕が美容師になったばかりの頃は、 ストレートパーマで薄い板の様な物を使ってた覚えがあります。
新人時代が懐かしいです。
癖毛で悩んでる方が、必ずしも縮毛矯正が必要って訳ではありません。
場合によってはしない方が良い場合、 矯正した方が良い場合、 逆にパーマをかけた方が良い場合、 トリートメントした方が良い場合 など、色んなパターンがありますからね。
その辺はプロにお任せ下さい。
縮毛矯正とヘアスタイルの相性
こういうのは縮毛矯正と相性が良いです。
逆に、
こういうのは縮毛矯正と相性が悪いんです。
違いが分かりますか?
要は、長さがある程度あって段の少ないスタイルが縮毛矯正とは相性が一番良いです。
短いスタイルや段が入ったスタイルになればなるほど、馴染みが悪くなります。
勿論スタイリング次第ではどんなスタイルも大丈夫ですが、自然に乾かした場合のお話しです。
くせ毛用のシャンプーってどうなの?
ありますね、癖毛用シャンプー&トリートメント。
アウトバストリートメントでも癖毛用がありますね。
市販でも売ってますし、美容室専売品でもたまにあります。
うちもメーカーさんからサンプルなど貰う事があります。
全てのメーカーの癖毛用シャンプーを試した訳ではありませんが、正直言うと僕はあまり良いと思った事がありません。
なんか重たいんですよ、仕上がりが。
その重さを利用してボリュームダウンしてる商品が多いような印象です。
ボリュームさえ無くなれば良いって人は良いのかもしれません。
個人的には、癖毛対策ならシャンプーよりも癖毛用のアウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)が良いと思います。
ドライヤーをする前にこれをつけてから、ブローをしたりアイロンなどで仕上げれば湿気にも負けませんよ。
癖毛についてお客様が知ってるようで知らない事
癖毛でお悩みのお客様からなこんなオーダーをいただく事があります。
要はパーマで癖を修正したいって事ですね。
結論から言うと、そうはなりません。
癖のある髪にパーマをかけると、仕上がりは元々の癖+パーマのウェーブ です。(矯正して毛先デジタルパーマなどの場合は例外)
僕の場合、強い癖毛の場合は縮毛矯正をするか癖をそのまま使うかどちらかを提案する場合が多いです。
癖が強い髪にパーマをかけて、お手入れし易くなった例があまり無いんです。
美容師さんによって考え方も違うので、一概には言えませんが・・・・
ただ、1つ間違いなく言えるのは、癖毛は欠点ではないんですよ。
天然のウェーブですからね。
上手く付き合いましょう。
ストレートアイロンの正しい使い方
癖毛で悩んでる方はストレートアイロンを使うことも多いと思います。
以外とストレートアイロンの正しい使い方を知らない方も多いですね。
根元の方をしっかり、毛先は軽く
髪の毛の癖は根元の方が強い事が多いので、根元をしっかりアイロンする事でボリュームダウン出来て、毛先も収まります。
毛先は乾燥しやすいので、あまり長くアイロンを当てたら駄目です。
アウトバストリートメントを必ずつけて、しっかり乾かしてからアイロン
オイルなどをしっかりつけてから水分が残らない様に乾かしてからアイロンする事が大切です。
水分が残ってると、水蒸気が出て頭皮や手を火傷する可能性もあります。
オイルなどのアウトバストリートメントが蒸発して、湯気が出ることがありますが、髪が焦げているわけではありませんので安心してください。
温度は高めで素早く
温度が低くても、何回もアイロンを当てると傷みます。
設定温度が低いと熱が浸透しづらいので、結局長くアイロンを当てたり、何回もプレスする事になります。
高温で確実に一回で決めるのが髪を傷めないコツです。
常に動かして
同じ場所をアイロンを止めて熱を当てると、大きな負担になります。
常に根元から毛先に動かしながらアイロンします。
しっかりと乾かしてから
半乾きなどでアイロンをすると、蒸気が出ますので火傷の原因にもなりかねません。
時間を短縮する意味でも、完全に乾かしてからアイロンをしてください。
最高の仕上がりを求めるなら、ヘアビューロン ストレート4D plusがお勧めです。
アイロン以外での癖毛対策
癖毛でお悩みのお客様から質問がありました。
このお客様はセミロングほどの長さで、年に2回の縮毛矯正をされています。
近々、梅雨時に合わせて縮毛矯正をしようと考えてますが、その時までの髪の広がりの対策として、ストレートアイロンを普段は愛用されてます。
ただ、最近ダメージが気になってきたので、ストレートアイロン以外の方法はないか?って事です。
答えとしては、ストレートアイロンの代わりになるよう方法は無いと思います。
癖をまっすぐにするのはストレートアイロンしか出来ません。
ただ、癖毛の広がりをある程度抑える方法はあります。
幾つかご紹介します。
シャンプー&トリートメントを変えてみる
使う商品によって、かなり髪の収まりが違います。
特に、もし今市販の物を使われてる方は一度美容室に置いてある物を試してみる価値は絶対にあります。
単純に癖を伸ばす事だけが癖毛対策ではないんです。
保湿などをしっかりとする事で、結果的に癖毛の収まりが良くなる事もありますよ。
アウトバストリートメントを変えてみる
これもシャンプー&トリートメントと同じ理由です。
”つけてるから大丈夫” ではなくて、髪質に合った物をつけないと意味がありません。
癖毛専用のアウトバストリートメントも最近は良いのがありますよ。
ドライヤーを変えてみる
最近、僕もお勧めしてる”レプロナイザー”(旧ヘアビューザー) は、明らかにクセ毛の収まりや艶の出かたが違います。
幾つか種類がありますので、価格や目的によって選ぶと良いと思います。
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縮毛矯正で毛先だけパーマ(ストカール)ってどうなの?
普段定期的に縮毛矯正をされてるお客様からそんな質問がありました。
美容師さんの考え方は色々ですのではっきりとした答えはありませんが、僕の個人的な考えはストカールはあまりお勧めではありません。
理由は、デジタルパーマと縮毛矯正を組み合わせれば技術的には可能なのですが、仕上がりがイマイチ僕は好みではありません。
これを希望されるお客様は多分コテでワンカール巻いた位の仕上がりを想像されると思います。
でも実際そこまでのカールがでることが少なく結局はヘアアイロンで巻くので、だったらしっかり縮毛矯正で真っ直ぐにして、普段はなにもしなければ綺麗なストレートスタイル、そしてたまにはアイロンで巻いてゆる巻のスタイル。
僕はその方が良いと思います。
なので、オーラムではそういったメニューを作っておりません。
でもこの先良い薬剤が見つかれば、迷わず取り入れたいと思っています。
色んな美容室があって、メニューの内容もお店によって全く違います。
それぞれ特色があると思います。
オーラムがメニューとして取り入れる基準は、お客様が自宅でスタイルを再現するのに本当に必要かどうかです。
縮毛矯正はやらないデメリットよりもやった時のデメリットが多い場合もある
久々にオーラムにご来店のお客様が見えました。
色々あって、しばらくオーラムに来てなかったそうなんですが、また来てくれた理由が嬉しかったんですよ。
そのお客様は若干癖毛です。
髪が長い時は縮毛矯正もされてたようです。
で、少し前に違う美容院でショートにしたらしいんです。
その時、縮毛矯正を勧められたそうです。
でもお客様的には、何となく
そこでAURUMの金田の事を思い出して頂いたみたいなんです。
以前このお客様がオーラムに見えてた時、僕は縮毛矯正を勧めませんでした。
理由は、縮毛矯正をやらないデメリットよりもやった時のデメリットの方が多いと思ったからです。
くせ毛=縮毛矯正
と考えがちですが、そうとも限らないんです。
縮毛矯正をやらない方がいい場合もあるんです。
その事を、こちらのお客様に以前説明したのを覚えててくれたんですね。
そう思った時に僕を思い出してくれたのは、とても嬉しいです。
もう2年位前の事ですよ、ちゃんと僕のこだわりが伝わってたんだなと。
僕は何がなんでも縮毛矯正をしないわけではありませんよ。
必要な場合はちゃんとおすすめしてます。
ただ、必要ない時はお客様が希望しても必要ない理由を説明します。
ショートヘアなら”部分縮毛矯正”という手もあります
ショートヘアに縮毛矯正は向かないと言いましたが、部分的な縮毛矯正がお勧めな場合もあります。
ショートヘアの場合、全部縮毛矯正をしてしまうとボリュームが欲しい所もボリュームがなくなってしまいます。
そこで、顔のまわり(フェイスライン)だけストレートにする方法もあります。
こんな感じに
自然な仕上がりですよね。
後頭部はパーマに見えるかもしれませんが、元々の癖毛を生かしてます。
ストレート部分を作ることで、スタイルにメリハリができます。
コンプレックスである癖毛が、チャームポイントに変わります。
顔のまわりは印象に大きく左右するので、その部分の癖をなくす事でイメージを変えてます。
最小限の量で縮毛矯正をしてるので、傷みも少ないです。
更に、カラーは2色のローライトで癖毛の部分の動きを強調してます。
外国人の方の縮毛矯正
ブラジル人のお客様の髪を縮毛矯正しました。
南米の方の癖毛は特に強いので伸びにくいんですよ。
本来、外国の方の癖毛は専用の薬剤を使わないと癖が伸びないことが多いんですよ。
オーラムには日本人向けの薬剤しか置いて無いのでどうしようか迷ったんですが、なんとか頑張りました。(って言うより、言葉が通じないので上に書いてる内容を説明できなかっただけ)
本来、軟化時間が20分の薬剤ですが30分置きました。
しかも、30分間パルッキー(スチーム)当てっぱなし。
日本人のちょっと傷んだ毛なら、同じ事したら髪切れちゃう人もいるでしょうね。
南米の方の髪は、さすがに丈夫です。
その後は通常通りアイロンしてなんとか真っ直ぐになりました♪
ちょっと時間はかかりましたけど。
オーラムの近くは結構ブラジル人の方が多く住んでるんですよね。
近所のブラジル人の方に共通する事があります。
ブラジル人の子供が通訳してくれます。
小学生位の子供ですよ。
ご両親は日本語が片言なんですけど、子供は学校に行ってるので日本語覚えるんでしょうね。
皆んな子供の通訳が頼りなんです。
一応、オーラムでは外国人の方の縮毛矯正は基本的にお断りします。
思い切ってベリーショートも◎
癖が気になる方、思い切ってベリーショートにしてみてはどうでしょう?
素敵じゃないですか?
直毛の方にはあまり向かないベリーショートが癖毛の人にはできます。
欧米人はベリーショート似合いますよね。
欧米人に直毛ってほとんどいないと思いますよ。
更におでこの形が良い方は、こんな風に前髪も短めにするとオシャレですよ。
ショートは ”切るなら思い切って切る!” これが大事だと思います。
全体的に程よい丸みと、スカスカにすいて無いところがショートでも女性らしさが出せるポイントです。
最近流行りのノームコア的なファッションにも合うんじゃないですか。
仕上げは乳液タイプのスタイリング剤で、少しだけウェット感を出してパリジェンヌがしてそうなベリーショートにしてみました。
縮毛矯正はしたくないんだけど癖毛をなんとかしたい
そんな方にはトリートメントタイプの薬剤で軟化させて、アイロンをする様なものもあります。
癖の伸び具合は、縮毛矯正と比べると格段に落ちます。
その代わりダメージが少ないので、髪が傷んでる人や、縮毛矯正のつなぎとして向いてます。
今のところオーラムではこのトリートメントタイプのメニューはありませんが、現在探し中です。(お客様からリクエストがありました)
メニュー化した時はお知らせします。
まとめ
癖毛でお悩みの方に僕が一番言いたい事。
癖毛は特徴であって、欠点ではないんですよね。
僕は癖毛はできる限り生かしたヘアスタイルにすることをお勧めします。
直毛の人には無い髪の動きがあるんですから、使わない手はありませんよ。
全ての癖毛で悩んでる人が、信頼できる美容師さんに出会えることを願っております。