この記事では、現役美容師の立場から失敗しない美容室選びの方法を、分かりやすく紹介します。
現在、美容室がまだ決まっていない人は必見です。
自分にあった美容室を探す正しい方法3選
失敗しない美容室選びの方法は3つあります。
- SNS、ブログから美容師さんを探す
- 良いと思ったら3回は通ってみる
- 自分と似た価値観を持った人に紹介してもらう
[方法1]まずは美容師個人のブログやSNSをチェック
例えば、引越しなどをして美容室を新しく探す時に何を見て探しますか?
ホッ○ぺッ○ーとか、その地元のクーポンサイトとかをとりあえずは見るかな…
なるほど。
本当に自分にあった美容室探しをしたいのなら、出来ればクーポンサイトよりも美容師さんが書いてるブログやSNSをチェックしてみて下さい。
最近はネットでの情報発信に力を入れてる美容師さんはかなり多いです。
僕も情報発信をしてますが、そこに力を入れてる美容師さんには共通点があります。
それは、発信を通して自分がどんな美容師か分かってもらおうとしてることです。
情報発信をしてる美容師さんが伝えたいことは次のような内容です。
- どんなスタイルが得意なのか
- 技術にどんなこだわりを持っているか
- 接客にどんなこだわりを持っているか
- これまでどんなヘアスタイルを作ったか
- 自分はどんな人間なのか
僕も例外ではありません。
みなさんご存知の通り、美容室の数はめちゃくちゃ多いです。
どこに行っても美容室はたくさんあります。
全国に約25万件近くあるそうです。
なので美容師は万人受けを狙っても埋れてしまいます。
一昔前なら「どんなスタイルでも任せて下さい!」みたいな美容師が目立ってました。
今は違います。
「○○なら僕に任せて下さい!」みたいな特化型の美容師さんが注目を集めています。
美容師はSNSやブログを通して、自分の特化した部分をアピールする。
美容室を探すお客様は「〇〇に特化した美容師さんいないかなぁ…」と美容師の発信してる内容をチェックして探す。
お店単位の宣伝だと、美容師個人の得意分野が分かりにくいですもんね。
美容師さんの個人ブログやSNSは要チェックです。
”バーゲンで安さに釣られて買った洋服を結局一回も着ない”
これと似てます。
[方法2]1回目で良いと思ったら3回は通ってみる
初めて行った美容室がまあまあ良かったなら続けて3回通ってみてください。
担当者は同じ人がベスト。
美容師の立場からすると、初めての来店だけでは分からないことが2回目、3回目で分かります。
- お客様が家で実際にスタイリングをした時の感想
- 前回のスタイルの周りの評判
- お客様のスタイリングの技術(どのくらい上手く巻けるか、ワックスなどを上手につけることが出来るか等)
2、3回のご来店で、美容師はこんなようなことが把握できます。
逆に言えば、3回以上通っても美容師さんとセンスが合わないような感じでしたら、別の店(または別の美容師)に変えた方が良いです。
[方法3]自分と似た価値観を持った人に紹介してもらう
知人に紹介してもらう方法はどうでしょうか?
もちろん良い方法だと思います。
ただ無闇に紹介してもらっても良い結果にならないことも多いので気をつけてください。
美容室を紹介してもらうなら自分と近い価値観を持った人に紹介してもらいましょう。
自分と価値観が違う人に美容室を紹介してもらうとイマイチ自分には合わなかったなんて事も多いです。
美容師さんのことを良い美容師だと感じるポイントって人によって違いますよね。
これって価値観の違いなんです。
例をあげると、あるお客様は無言でカットする美容師は気まずいから苦手と言う。
でもあるお客様はあの美容師さんは余計なことを話さないから良いんだよねと言う。
この2つは真逆ですよね。
他にもこのような事がたくさんあります。
自分と価値観が似てる人が気に入ってる美容師さんなら、紹介して貰えばきっとあなたもその美容師さんを気に入ると思いますよ。
実は行きつけの美容室があると人生が豊かになる
そもそも美容室って決まっていないといけないの?
いけないって事はないですが行きつけの美容室は間違いなくあった方が良いです。
特に大人女子の方ならその方が少しだけ人生が豊かになります。
理由は3つあります。
- 時間の節約
- 安心感
- 待遇
順番に詳しく説明します。
時間の節約
これは単純に”美容室を探す”行為が必要なくなるので、その分の時間が無駄になりません。
毎回美容室を探して、毎回違う美容室に行く場合、時には失敗することもあるでしょう。
そうなると、また他の美容室で直してもらったり…
とにかく時間の無駄なんです。
”時は金なり”って言うじゃないですか。
安心感
初めていく美容室って緊張しませんか?
その緊張の理由って、初対面なのもひとつですが、どんなヘアスタイルになるのか不安なのも大きいですよね。
行きつけの美容室があると、そんな不安はほぼありません。
変な緊張感も多分無いですよね。
髪型を変えてみたい時、髪の毛の悩みを相談したい時なども、馴染みの美容師さんになら気軽に相談出来ます。
自分のことをわかってくれてる美容師さんがいると安心ですよね。
待遇
これは現役の美容師だから言えることなんですが…
初めて来店されたお客様とずっと通ってくれてる馴染みのお客様とでは待遇が違います。
これは別に値段が違うとか、初めてのお客様には優しくしないとか、そんなことでは無いです。
”ずっと通ってくれてる〇〇さんだから良いですよ”って融通を効かせることは正直あるんです。
美容師も1人の人間ですからね。
行きつけの美容室がある事が心のゆとりにつながるのはわかってもらえたと思います。
心にゆとりができるといろんなことが上手く行きます。
時間のゆとりは、その分利益に繋がることもあります。
決まった美容室があるということは、少しだけ人生が豊かになると言っても言い過ぎではありません。
美容院を選ぶのと病院を選ぶのは似てる
かかりつけの病院はありますか?
もちろんあります。
子供の頃から診てもらってるのでアレルギーとかも分かってくれてて安心なんです。
自分のことを分かってくれてるお医者さんは安心ですよね。
まさに美容室も全く同じなんです。
僕ら美容師も長く通ってくれてるお客様のことはよく知ってます。
髪質はもちろん、加齢による髪質の変化まで分かります。
美容室が決まっていないのは、かかりつけの病院が無いのと同じです。
アシスタントを使う美容室とマンツーマン美容室
スタッフの数で美容室の雰囲気はかなり変わりますよね?
大まかには2種類です。
- アシスタントを使う美容室
- マンツーマンの美容室
それぞれにメリットとデメリットがあります。
アシスタントを使う美容室
- 同時に複数のお客様に対応できる
- 予約が取りやすい
- 当日の急な予約にも対応できる
- 店の雰囲気が良く悪くも賑やか
- 待ち時間が出る事が多い
- 技術ごとにスタッフが入れ替わる
- 当日のメニュー変更にも対応可能
いろんな美容師さんと接するのが苦手な人には向かないかもしれません。
マンツーマン美容室
- 1人の美容師が最初から最後まで担当
- 完全予約制の店が多い
- 当日のメニュー変更が出来ない
- 予約が取りづらい
- 店内は静かでゆっくりと過ごせる
- 待ち時間はほぼ無い
担当者がしっかりと付きっきりで丁寧に仕上げてくれますので、安心感があります。
新メニューをすぐに取り入れたり、お客様に合わせた対応など、フットワークが軽いのもマンツーマン美容室の魅力です。
意外と重要な”美容師さんとの相性”
美容師さんとの相性って大事よね
確かに。
美容師とお客様、人間同士なので技術や営業形態だけでは決めきれないのも正直なところですね。
僕も歯医者さんとかは相性が悪いと嫌です。
洋服のショップの店員さんなども相性の良い悪いってあります。
とは言っても、美容師とお客様の相性って何でしょうね?
僕なりに考えてみましたが3つ相性のポイントがあると思います。
- 感覚的な相性
- 会話の相性
- 提案の仕方の相性
感覚的な相性
「今日はちょっとフェミニンな感じにしたいな♪」
こんなオーダーがあった時、フェミニンの女子像がお客様と美容師が同じようなものをイメージしていないと満足できるヘアスタイルにはならないですよね。
世の中全体でいうフェミニンの定義では無く、その人が言うフェミニンを分かってくれる美容師さんならオーダーが伝えやすいはずです。
実際に多いお客様のオーダーの仕方は、「フワッとしたい」「スッキリしたい」「イメージ変えたい」みたいに、抽象的な感じが多いんです。
それをイメージ通りにしてくれる美容師さんが、相性が良い美容師さんって事かなと思います。
会話の相性
会話をする、しないのバランスだったり会話の内容の相性とか。
他にもしゃべる ”間” とか。
まあ、会話と言うか…
ヘアスタイルを決めたりする上で、コミニュケーションって絶対に必要なことですよね。
そのコミニュケーションがうまくとれないのは、相性が悪いんだと思います。
提案の仕方の相性
提案のバランスも大事です。
お客様の言うことを、100%再現することを良いと思ってる美容師も居れば、プロとしての提案を重要視してる美容師もいます。
お客様がどちらの比重を大切に思うか?で選ぶ美容師は変わってきます。
男性美容師さんと女性美容師さんの違い
男性美容師さんと女性美容師さんの違いってありますか?。
今の時代は単純に2分割するのは良くないかも知れませんが、実際違いはありますよね。
これ以外と気にされるお客さま見えるんですよ。
単純に美容師さんを性別だけでは分けられないと思いますけど、僕がなんとなく思う男性美容師と女性美容師の特徴を挙げてみました。
男性美容師
- 大胆なカットが得意
- お客さまのヘアスタイルを客観的に見る
- メンズカットが得意
- 1つの事を極める傾向がある
- 道具などを形から入る人が多い(金田もそうです)
女性美容師
- 女性のお客さまと仲良くなりやすい(同性の為)
- ちょっとしたアレンジヘアが得意
- 姉御肌系と癒し系に分かれる
- メンズカットが苦手
勿論、そうじゃない事もありますからね、参考までにですよ。
僕自身、結構これに当てはまるんですよね。
もちろん男性美容師側ね。
大胆なカットが得意って言うよりもバッサリ切るとか、大きなイメチェンとかは単純に楽しいです。
男性美容師と女性美容師の大きな違いって、実は美容師になる前から始まってます。
女性の場合、美容師になるような人ってもともと髪をいじるのが好きな人が多いと思います。
だから、学生の時に友達どうしで髪をアレンジしあったり、お互いアイロンで巻いたりすることもあります。
勿論、自分の髪を巻いたりもしますし。
そんな事もあって、女性美容師は最初からなんとなくは色んなことが出来るんですよ。
一方、男性美容師は学生時代に女性の髪を触ったことがある人なんてごく一部だと思います。
美容学校で全て初めてなので0から極めていこうって考えが強いんじゃないかと思います。
美容院の指名制度について
うちの店は現在僕1人なので、当然指名などは必要なく全員僕が担当させて頂く事になります。
なので、うちの店ではあまり関係無い話なんですが…
昔僕が勤めていた店は何人かカットする人ががいました。
その時の新規のお客様の場合の返答の種類がいくつかありました。
- 初めてで分からないから指名しないパターン
- 初めてだけどホームページなどの情報から自分なりに判断して指名するパターン
- ご紹介の場合は紹介者の担当を指名
「一番上手い人でお願いします。」
理由は美容師の上手い基準なんて人それぞれだからです。
お店によってはそういったご指名は受けないとこもあります。
「店長さんにお願いしたいです」
「一番人気のある方でお願いします」
店長さんになるくらいの美容師さんは、ある程度実力がある人がなるので上手な人が多いでしょう。
一番人気の方も、多くの方に指示されてるんだから上手な人が多いでしょう。
ただ、お客様と美容師は人と人なので、誰もがその美容師さんと相性が合うとは限りません。
お客様が思う”美容師の上手い下手”って、技術の上手い下手だけでは無いですからね。
- お客様の要望を聞き取る力
- お客様を見る観察力
- 分かりやすく説明する会話力
- 空気を読む力
などなど。
美容師さんに求めるものって人それぞれ違うんですよね。
こんな方法で自分に合った美容室を探すのもアリです
初めて行く美容院ってワクワクもありますが多少不安ですよね。
どんな不安がありますか?
- どんな人が担当してくれるんだろう?
- どんな仕上がりになるんだろう?
- カットは上手かな?
とかですかね…
とりあえずメンテナンス的なカットに行ってみる。
メンテナンス的なカットっていうのは要はバッサリ切るとかでは無く、大幅なスタイルチェンジをしないカットという事です。
これなら大きな失敗の可能性は少なく美容師さんの次のような事が分かります。
- カウンセリングの仕方
- スタイリングの説明
- ヘアケアの説明
- カットの説明
- 仕上がり
- カット仕方
- お店の雰囲気
これだけ見れば、自分に合った美容師さんかどうかが分かると思いますよ。
大人女子の美容室の探し方でダメな方法3選
- 近所で美容室を探す
- 安さで美容室を探す
- 某クーポンサイトで美容室を探す
近所で美容室を探す
近所の美容室に通うことがダメなわけではありません。
自分に合った美容室を探すのに、”近所の美容室”が探す条件になってしまうのがよくありません。
令和になって、いろんな分野に特化した美容師さんが増えてきました。
通える範囲であれば、多少遠くても範囲を広げないと勿体ないです。
価格の安さで美容室を探す
理由はこれも先ほどの事と同じで選択肢がかなり狭くなってしまいます。
値段が安いからと毎回妥協をしながら通っても、満足度を考えたらそれは返って割高な感じもします。
本当に自分が納得して通える美容室を探したいのなら、価格のことは一旦忘れましょう。
某クーポンサイトで美容室を探す
理由は簡単。
サイトに支払ってる宣伝広告料が多いから。
お金で検索順位を買ってるだけの事です。
その結果、クーポンサイトで美容室探しをする時点で、個人経営の店や1人サロンは選択肢に入りません。
まとめ
- 美容室探しは美容師個人のブログ、SNSをチェック
- 自分に合った通える美容室があると人生が少しだけ豊かになる
- クーポンサイトで美容室探しはNG
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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