
この記事では、現役美容師の立場から失敗しない美容室選びの方法を、分かりやすく紹介します。
美容室がまだ決まっていない人は必見です。
このページの目次
行きつけの美容室があると人生が豊かになる

そもそも美容室って決まっていないといけないの?
そうですね。
まずはそこからですよね。

行きつけの美容室は絶対にあった方が良いです。
そのほうが少しだけ人生が豊かになります。
その理由は3つあります。
- 時間の節約
- 安心感
- 待遇
順番に詳しく説明します。
時間の節約
これは単純に”美容室を探す”行為が必要なくなるので、その分の時間が無駄になりません。
他にも毎回美容室を探して、毎回違う美容室にいく場合、時には失敗することもあるでしょう。
そうなると、また他の美容室で直してもらったりと、とにかく時間の無駄なんです。
”時は金なり”って言うじゃないですか。
安心感
初めていく美容室って緊張しませんか?
その緊張って、他人と初対面なのも理由のひとつですが、どんなヘアスタイルになるのか不安なのも大きいですよね。
行きつけの美容室があると、そんな不安はほぼありません。
変な緊張感も多分無いですよね。
髪型を変えてみたい時、髪の毛の悩みを相談したい時なども、馴染みの美容師さんになら気軽に相談出来ます。
自分のことをわかってくれてる美容師さんがいると安心です。
待遇
これは現役の美容師だから言えることなんですが。

これは別に値段が違うとか、初めてのお客様には優しくしないとか、そんなことでは無いです。
そこは平等なんですが、ちょっとしたことで”ずっと通ってくれてる〇〇さんだから良いですよ”って融通を効かせることは正直あるんです。
美容師も1人の人間ですからね。
心にゆとりができるといろんなことが上手く行きますよね。
時間にゆとりができることは、その分利益に繋がることもあります。
決まった美容室があるということは、少しだけ人生が豊かになると言っても言い過ぎではありません。

では次の項目から具体的な探し方を紹介していきますね。
自分にあった美容室を探す方法
[自分にあった美容室を探す方法1]まずは美容師のブログをチェック

例えば、引越しなどをして美容室を新しく探す時に何を見て探しますか?


結論言います。
本当に自分にあった美容室探しをしたいのなら、美容師さんが書いてるブログをチェックしてみて下さい!
最近、ブログに力を入れてる美容師さんはかなり多いです。
僕もブログを書いてますが、ブログに力を入れてる美容師さんには共通点があります。
それは、ブログを通して、自分がどんな美容師か分かってもらおうとしてることです。
ブログを使って情報発信をしてる美容師さんが伝えたいことは次のような内容です。
- どんなスタイルが得意なのか
- 技術にどんなこだわりを持っているか
- 接客にどんなこだわりを持っているか
- これまでどんなヘアスタイルを作ったか
- 自分はどんな人間なのか
みなさんご存知の通り、美容室の数はめちゃくちゃ多いです。
どこに行っても美容室はたくさんあります。
全国に約25万件近くあるそうです。
なので美容師は万人受けを狙っても埋れてしまいます。
「どんなスタイルでも任せて下さい!」
では無くて、
「○○なら僕に任せて下さい!」
に、アピールの仕方が変わってきました。
例えば僕なら、、、

こんな感じです。
美容師はブログを通して、「僕はこんな美容師です」とアピールする。
美容室を探すお客様は「こんな美容師さんいないかなぁ、、、」と美容師の発信してるブログをチェックして探す。
これがこれからの理想の形です。
お店単位の宣伝だと、美容師個人の得意分野が分かりにくいですもんね。
美容師さんの個人ブログは要チェックです。
あと、極端な割引も美容室を選ぶ基準をややこしくしてしまうと思います。
”バーゲンで安さに釣られて買った洋服を結局一回も着ない”これと似てます。
[自分にあった美容室を探す方法2]目安は3回通ってみること
美容師の立場から言わせてもらうと、初めて行った美容室がまあまあ良かったかなと思ったら、続けて3回(担当者は同じ人で)来て頂けると、お客様にとっても行きつけの店を見つけやすいと思います。
(1回目で嫌な思いをされたら問題外です。)
美容師の立場からですが、初めての来店だけでは分からないことが2回目、3回目で分かります。
例えば、
- お客様が家で実際にスタイリングをした時の感想
- 前回のスタイルの周りの評判
- お客様のスタイリングの技術(どのくらい上手く巻けるか、ワックスなどを上手につけることが出来るか等)
2、3回のご来店で、美容師はこんなようなことが把握できます。
逆に言えば、3回以上通っても美容師さんとセンスが合わないような感じでしたら、別の店(または別の美容師)に変えた方が良いかもしれません。
[自分にあった美容室を探す方法3]自分と似た価値観を持った人に紹介してもらう
美容室を人に紹介してもらうのは当然ですが良い美容室を見つけやすいと思います。
でも無闇に紹介してもらっても良い結果にならないことも多いんです。
おそらく紹介で失敗する理由は、自分と価値観が違う人に美容室を紹介してもらった時です。
美容師さんのことを良い美容師だと感じるポイントって、人によって違いますよね。
これって価値観の違いなんです。
例をあげると、あるお客様は無言でカットする美容師は気まずいから苦手と言う。
でもあるお客様はあの美容師さんは余計なことを話さないから良いんだよねと言う。
これ真逆ですよね。
他にもこのような事がたくさんあります。
自分と価値観が似てる人が気に入ってる美容師さんなら、紹介して貰えばきっとあなたもその美容師さんを気に入ると思いますよ。
美容院を選ぶのと病院を選ぶのは似てる
自分のことを分かってくれてるお医者さんは安心ですよね。
通って頂けることは、美容師にとって凄く有りがたいことです。
美容の仕事をするうえでの励みにもなります。
お客様にとっても信頼出来る担当美容師がいることは、とても心強いことだと思います。
そういう美容師になれる様に、技術やセンスを常に磨こうと思ってます。
アシスタントを使う美容室とマンツーマン美容室
アシスタントを使う美容室とマンツーマン美容室、お客様にとってもそれぞれのメリットデメリットがあります。
アシスタントを使う美容室
アシスタントを使う美容室は、数名の美容師さんが連携プレーでお店を回して行きますので、同時に沢山のお客様に対応できます。
予約がとりやすかったり、当日の急な予約でも対応できます。
店の雰囲気が賑やかなので、そんな感じが好きなお客様は居心地が良いと思います。
お客様の数が多い分、多少待ち時間が出ることもあります。
全ての技術を担当者だけにやってもらうのは難しく、所どころアシスタントが担当することになります。
いろんな美容師さんと接するのが苦手な人には向かないかもしれません。
マンツーマン美容室
マンツーマン美容室は、アシスタントを使いません。
一人の美容師が最初から最後まで担当させて頂きます。
そのため、完全予約制の店がほとんどです。
一日に対応出来る客数が限られますので、予約は少し取りづらいこともありますが、その分ゆっくり過ごす事ができます。
担当者がしっかりと付きっきりで丁寧に仕上げてくれますので、安心感があります。
新メニューをすぐに取り入れたり、お客様に合わせた対応など、フットワークが軽いのもマンツーマン美容室の魅力です。
ちなみにうちの店はマンツーマン美容室です。
美容師さんとの相性
あるお客様が、こんな事言ってました。

確かに僕もそう思います。
僕も歯医者さんとかは相性が悪いと嫌です。
洋服のショップの店員さんなども相性の良い悪いってあります。
とは言っても、美容師とお客様の相性って何でしょう?
僕なりに考えてみました。
感覚的な相性

こんなオーダーがあった時、フェミニンにも色々あるのでその辺の感覚がお客様が思った物と近い方が良いですよね。
世の中全体でいうフェミニンでは無く、その人が言うフェミニンを分かってくれる美容師さんならオーダーが伝えやすいはずです。
以外と多いお客様のオーダーの仕方は、「フワッとしたい」「スッキリしたい」「イメージ変えたい」みたいに、抽象的な感じが多いんです。
それをイメージ通りに出来る美容師さんが、相性が良い美容師さんって事かなと思います。
会話の相性
会話をする、しないのバランスだったり会話の内容の相性とか。
しゃべる ”間” とか。
まあ、会話と言うか・・・ヘアスタイルを決めたりする上で、コミニュケーションって絶対に必要なことですよね。
そのコミニュケーションがうまくとれないのは、相性が悪いんだと思います。
提案の仕方
提案のバランスも大事です。
お客様の言うことを、100%再現することを良いと思ってる美容師も居れば、プロとしての提案を重要視してる美容師もいます。
お客様がどちらの比重を大切に思うか?で選ぶ美容師は変わってきます。
男性美容師さんと女性美容師さんの違い
どっちがいいですか?
これ以外と気にされるお客さま見えるんですよ。
単純に美容師さんを性別だけでは分けられないと思いますけど、僕がなんとなく思う男性美容師と女性美容師の特徴を挙げてみました。
男性美容師
- 大胆なカットが得意
- お客さまのヘアスタイルを客観的に見る
- メンズカットが得意
- 1つの事を極める傾向がある
- 道具などを形から入る人が多い(金田もそうです)
女性美容師
- 女性のお客さまと仲良くなりやすい(同性の為)
- ちょっとしたアレンジヘアが得意
- 姉御肌系と癒し系に分かれる
- メンズカットが苦手
勿論、そうじゃない事もありますからね、参考までにですよ。
僕自身、結構これに当てはまるんですよね。
大胆なカットが得意って言うよりもバッサリ切るとか、大きなイメチェンとかは単純に楽しいです。
男性美容師と女性美容師の大きな違いって、美容師になる前から始まってます。。
女性の場合、美容師になるような人ってもともと髪をいじるのが好きな人が多いと思います。
だから、学生の時に友達どうしで髪をアレンジしあったり、お互いアイロンで巻いたりすることもあります。
勿論、自分の髪を巻いたりもしますし。
そんな事もあって、女性美容師は最初からなんとなくは色んなことが出来るんですよ。
一方、男性美容師は学生時代に女性の髪を触ったことがある人なんてごく一部だと思います。
美容学校で全て初めてなので0から極めていこうって考えが強いんじゃないかと思います。
これ、僕がいつも使ってるハサミですけど、全て王冠が付いてます・・・・
完全に形から入ってます・・・
でも性能もいいんですよ。
美容院の指名制度について
美容院で”指名”をしますか?
うちの店は現在僕一人なので、当然指名などは必要なく全員僕が担当させて頂く事になります。
なので、うちの店ではあまり関係無い話なんですが・・・
昔、僕が勤めていた店は何人かスタイリストがいましたので、電話の予約の時に「担当のご希望はございましたか?」と聞いてました。
そこで、よく話題になってたのが新規のお客様の場合なんですが、担当の希望を尋ねると分からないので指名しない場合と指名するパターン場合があります。
ご紹介でご来店される方などは、名前でスタイリストを指名されます。
問題はそうじゃ無い指名です。
「一番上手い人でお願いします!」
店側はこれが結構困るんです。
何でって、上手い基準なんて無いからです。
お店によってはそういったご指名は受けないとこもあります。
例えば、「店長さんにお願いしたいです」とか、「一番人気のある方でお願いします」とかだと分かりやすいですけどね。
確かに店長さんになるくらいの美容師さんは、ある程度実力がある人がなるので上手な人が多いでしょう。
一番人気の方も、多くの方に指示されてるんだから上手な人が多いでしょう。
ただ、お客様と美容師は人と人なので、誰もがその美容師さんと相性が合うとは限りません。
美容師の上手い下手って、技術の上手い下手だけでは無いですからね。
お客様の要望を聞き取る力とか、お客様を見る観察力とか、分かりやすく説明する力とか、
あと空気を読める事も必要です。
自分に合った美容師さんを見つけるのって、難しいですね。
こんな方法もありです
初めて行く美容院って不安ですよね。
お客様が初めての美容院に行くって事は、今まで行ってた美容院に不満があったりなんか飽きてきて新しい所を探すんだと思います。
でも、行った事の無い美容院は、
- どんな人が担当してくれるのかな?
- どんな仕上がりになるかな?
- カットは上手かな?
など、期待もありつつそんな不安や心配もあると思います。
初めての美容院(美容師さん)が自分に合うかどうかとりあえず探りたい場合、メンテナンス的なカットに行ってみるのもいいと思います。
メンテナンス的なカットっていうのは要はバッサリ切るとかでは無く、大幅なスタイルチェンジをしないカットという事です。
- カウンセリングの仕方
- スタイリングの説明
- ヘアケアの説明
- カットの説明
- 仕上がり
- カット仕方
- お店の雰囲気
これだけ見れば、自分に合った美容師さんか分かると思いますよ。
僕はバッサリカット、大歓迎ですけどね。
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